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水や生活に役立つ雑学などをお伝えします

オアシス

オアシスとは、砂漠やステップと言った乾燥地域において、淡水が存在する場所をいいます。

オアシスは、一般的には、「砂漠の中の泉」と思っている人が殆どだと思いますが、
これはひとつのタイプで、人工的に掘りだされた所も含めオアシスと言います。
ちなみに、オアシスとは「住みか」という意味もあるそうです。

では、どんな種類のオアシスがあるのでしょうか。オアシス

【泉性オアシス】 
地表に流出するか浅い所に存在する地下水。

【山麓オアシス】
降水量の多い山岳地帯の雨が、山の麓に流れ込み
扇状地を形成する。
流量の多い河川は扇状地を横切り、砂漠に消えていきますが、
河川によっては扇状地を流れるとき伏流水となり扇端で湧き出し、かなり大規模なオアシスを形成する。

【人工オアシス
井戸を掘り、人工的に地下水をくみ上げる地下水。

このようなオアシスのある所では、
農業が可能となり集落が形成されることがある他、通商路の経由地ともなり
オアシスの政治的、軍事的支配は多くの場合商業の支配をも意味してきたそうです。

オアシス.jpgちなみに世界最大のオアシスは、ナイル川の河谷
およびデルタ地帯であり約22,000K㎡あるそうです。

現在のオアシスに暮らす人々は、乾燥した砂漠地帯とはいえ、農業が盛んに営まれ、緑豊なオアシスでは古くからナツメヤシやオリーブ、アプリコット、米、トウモロコシなどの様々な作物が栽培されている様です。

自然の力って凄いですね。
 

汗の種類

人は暑いときや緊張したとき、辛いものを食べたときなど、いろいろな場面で“汗”をかきます。
汗がどのようなときに分泌され、汗がでる汗腺にはどのような働き、特徴があるのか調べてみました。

発汗には温熱性発汗、精神性発汗、味覚性発汗などがあります。汗

温熱性発汗は、気温の上昇や運動や食事などで体温上昇した時に、高くなった体温を下げて体温を一定に保つ働きをします。そのため温熱性発汗が行われないと、熱中症(熱射病、日射病)を起こす場合があります。

精神性発汗は、人前での発表や試験などストレスや、緊張、不安など
心理的要因によってでる汗のことをいい、手のひらや足の裏、わきの下、額など特定の場所に汗がでます。

味覚性発汗は、カレーなど辛い物を食べたときに額や鼻などにでる汗です。

ランニングまた、汗のでる汗腺には、エクリン線、アポクリン線があります。
エクリン線から出る汗は主に体温調節が目的で、99%が水分です。

エクリン腺は肉眼では見えないとても小さな汗腺です。産まれたときから口唇やまぶたを除くほとんどの皮膚組織に分布します。
ストレスや緊張、不安といった精神的・心理的な問題が原因で、自律神経のうち交感神経が活発になった時などもエクリン腺から汗が分泌されます。

また皮脂腺から分泌される皮脂と、エクリン腺から分泌される汗が混ざり合い、
皮膚の乾燥を防ぎ、潤いを保っています。
エクリン腺から分泌される汗は、健康な人であれば1日に1.5~2リットル、
夏の暑い時期や梅雨時などの高温多湿な日であれば、
1日に3リットルもの汗をかくといわれています。汗

アポクリン腺は、体の中でも特定の部位に存在します。中でもアポクリン腺がもっとも多いのは、わきの下です。アポクリン腺は、思春期以降に働きが活発になります。
アポクリン線から出る汗は、たんぱく質や脂質を含み粘り気があります。
脂肪酸(中性脂肪)などは皮脂腺から分泌される物質なのですが、動物性脂肪の多い肉類中心の食生活をしていると、アポクリン腺からも分泌されるようになります。

これからの季節、汗をかくことが多くなりますが、熱中症など注意しましょう(^_^;)

水の色は何色

コップの水の色は無色透明なのに、海や湖が青く見えるのはなぜでしょうか? 

太陽からの輝く光。rainbow.jpg
その光には、あの虹の美しい色が隠されています。 

重力を発見したことで有名なニュートンは、
プリズム(透明ガラスや透明プラスチックの三角柱)を使って
太陽の光に虹の七色が含まれていることを発見しました。 

人の眼には、太陽光が無色に映りますが、prism
太陽の光をプリズムに通すと、「赤橙黄緑青藍紫」などの光に
分けられます。

物質の色は、その物質が太陽光の特定の色光だけを吸収し、
残りの光を反射することで生じます。 

この為、海や湖が青く見えるのは、
水分子が赤色や黄色付近の光を吸収するからです。
赤色や黄色の光が吸収されると、その補色である青緑の光が残り、
それが水中のゴミやプランクトン(浮遊生物)などに散乱され、水面に出てきます。
そして私たちの目に映ります。
浴槽の水が青く見えるのも、海や湖が青く見えるのと同じ現象です。bath

また、突然の雨の後に、カラッと晴れると時々現われる七色の虹。
あれは、空気中に浮遊するごく小さい水滴がちょうどプリズムの役目をして、太陽の光を分光したために見えるものだそうです。

色の見え方は、色々不思議ですね。

「御神渡り」って聞いたことありますか?

「御神渡り」(おみわたり)は、寒冷地の湖で見られる冬の自然現象です。

冬、全面結氷した湖面が更に冷やされることによりomiwatari.jpg氷は収縮して割れ目ができます。
そこに下の水が上ってきて結氷します。朝になって気温が上昇すると氷が膨張し、両側からこの割れ目を圧縮して、その部分の氷が持ち上がる現象です。
持ち上がった氷は山脈のようになり数kmにも渡った「氷の道」になります。

この現象がおきる条件の1つとして
最低気温がマイナス10度以下の寒い日が
続かなければなりません。

北海道では屈斜路湖など数箇所かで見られるようですが、
本州では長野県の諏訪湖でみられます。

諏訪湖の御神渡りは諏訪大社上社から下社の方向へ向かうものを御神渡りと呼んでおり、
「諏訪大社上社の男神が下社の女神のもとへと渡る恋の道」、という
ロマンチックな言い伝えもあります。
今も神官が御神渡りかどうかを認定する拝観式が行われ、その時、湖面の割れ目の状態を見て、
その年の天候や農作物の出来、世の中の吉凶までも占います。

諏訪湖の御神渡りの記録はおよそ500年にわたって保存されており、
気候変動の資料として用いているようです。
最近では、温暖化の影響で見られない年が多くなっているようです。

氷が織り成すこの不思議な光景を、機会があったら是非見にいきたいと思います。

霜柱

冬の早朝、サク!サクッ!と、
音を立てて崩れる霜柱を踏みしめた経験はありますか?

霜柱は、土の中の水分が凍ってできたものです。霜柱.jpg
地面が冷やされると、土の中の水分は毛細管現象によって
地表に向って細かい土の粒の間を昇っていきます。

上がってきた水分は地表面で冷やされて氷となります。
その下ではさらに水分が吸い上げられていくので、
初めにできた氷は上に押し上げられていきます。

この現象を繰り返すことによって、霜柱ができるのです。
時には10cm以上にもなることもあります。

ところでこの霜柱、どこでも見られるものではないようです。
霜柱が出きるまでには、大きく分けて二つの条件が必要となります。

一つは、土の性質。
荒い砂のような土では隙間が大きすぎて水が昇っていくことができず、
逆に隙間が小さすぎる粘土質では水をうまく吸い上げることができません。
関東ローム層のような赤土が適しており、霜柱ができる確立は高くなるようです。

もう一つは、温度。
土の中の温度が0度以下の場合、土に含まれる水分が凍ってしまい
毛細管現象が起きません。この為、土の中の温度は0度以上でなければなりません。

さらに、地表に上がってきた水分が凍るためには、
地表面の温度が0度以下であることが霜柱の出きる必要条件です。

最近は土がコンクリートやアスファルトで覆われているところが多く、
霜柱を見かけることが少なくなってきましたが、
花壇など土の所を見かけたら霜柱を探してみては?
 

鮭はなぜ生まれた川に帰ってくるのか?

鮭は日本人の食卓には欠かせない魚ですが、
その生態は意外と知らないことが多いのではないでしょうか?

鮭は川で生まれ、海に出て、再び生まれた川に帰って来ます。

シロザケの一生を見てみましょう。
河川で卵から孵化した稚魚は、春、雪解け水とともに海に降り、
8月~11月までオホーツク海で過ごします。その後大西洋西部へ移動し、冬を越します。

夏になるとベーリング海に回遊し、餌を捕食しながら大きく成長します。
11月頃になると南下し、アラスカ湾へ移動し冬を越します。

その後夏はベーリング海、冬はアラスカ湾を行き来します。
そして4年後、成熟魚になった鮭は、ベーリング海から千島列島沿いに南下し、
9月~12月頃、それぞれ日本の生まれ故郷の河川へと帰るのです。

外洋での長旅を終えた鮭は、産卵のために故郷の河川を遡上します。
遡上を終えた鮭は、雄、雌つがいとなり、川底に産卵床をつくります。
その中へ雌が産卵、雄が放精し、受精卵が形成されます。
そして繁殖という役目を終えた鮭は力尽きてしまいます。

鮭が生まれた川に帰ってくることを『母川回帰』と言います。

広い広い外洋に出た鮭はなぜ母川回帰することができるのでしょうか?
これには諸説ありますが、生まれた川のにおいを覚えているという説が有力です。
鼻詰めされた鮭は生まれた川へ帰れなくなったという実験結果もあります。
川のにおいとは、数十種類のアミノ酸の組成によって決まるそうです。

ただし、遠く離れた外洋から故郷の川のにおいを嗅ぎわけることは
不可能に近いと思われるので、他の方法も併用していると考えられています。
太陽コンパスを利用する説、磁気を感知する説、海流に乗り移動する説などがありますが、
はっきりしたことはわかっていません。未だにまだ多くの謎に包まれているのです。

川から海へ・・・そして再び生まれ故郷の川へ・・・

長い旅の行程には一体どんなロマンが待っているのでしょう?? 
私たちには想像できませんね。

ドクターフィッシュ

今回は、最近テレビや雑誌等で話題になっている
『ドクターフィッシュ』について調べてみました。

『ドクターフィッシュ』とは、コイ科の魚「ガラ・ルファ」の通称で、
全長約10cmの小さい魚です。
西アジアの河川域に生息する淡水魚で、
通常は河川や池沼に生息しています。
しかも37℃程度の高い水温でも生息できるため
トルコなどの温泉にも生息しているそうです。

「ガラ・ルファ」は、温泉に入ったヒトの古くなった角質を食べるということで
一躍有名になり、アトピー性皮膚炎・乾癬など皮膚病の治療効果があるとされるため、
「ドクターフィッシュ」と呼ばれるようになったそうです。
またドイツやトルコではドクターフィッシュによる治療が
保険適用の医療行為として認められているそうです。

ヒトの角質を食べるのは、温泉では他の生物があまり生息せず、
他に食べるものが無いためと考えられています。

近年、日本でも皮膚病の治療効果が注目され、
日帰り入浴施設などで「フィッシュセラピー」としてのサービスが提供されています。

みなさんもぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか?
 

水の大切な働き

 私たち人間の体は、新生児で約80%、成人では約60%の水分で占められていますが、
体内の水は体にとってとても大切な働きをしています。


主な働きとして、

・ 血液となり体のすみずみに酸素や栄養素を運ぶ
・ 老廃物を溶かし込み排出する
・ 生体反応を高める
・ 消化吸収を助ける
・ 体温を調整する


などが揚げられます。


例えば、汗をかくことは体温を一定に保つのに大変重要な役割をしています。暑い夏

水は蒸発する時に熱を奪う性質を持っており、
汗をかいた時にこの働きが作用します。

つまり、暑い夏に汗をかいたり、
スポーツをして汗をかいたりしますが、
汗をかくことによって皮膚から汗が蒸発し熱を
放出する事で体温の上昇を防いでいるのです。

私たちの平熱は、平均36~37度ですが体温が2度でも上がると
体調を崩してしまい、時には死に至る危険性もあります。

このように体温の調節というのは生命を維持する上で
とても大切な機能です。
水分が不足するとそれができず体温が上がってしまいます。
 

では、体にとって1日にどれくらい水の量が必要なのでしょうか?

人間の体から1日に排出する水分の量は、約2.5リットルにもなり、人間の水分
そのおおよその内訳は尿や便として1.5リットル、
汗や呼吸などで1リットルとなります。

逆に体に入るおおよその水分は食事が1リットル、
体内合成で0.3リットルの合計1.3リットル、残りの1.2リットルは飲料水から
摂取することになります。

摂取量と排出量のバランスが崩れると体調不良の原因にもなります。

健康を維持する上でも十分な水分補給を心がけるようにしましょう。

一気にたくさんの水を摂取するのではなく、1日数回に分けて摂取しましょうね。

 

水筒の歴史

水は生活する上で必要不可欠なものです。そして、水を携帯するのに使うものとして『ペットボトル』や『水筒』があります。『水筒』といえば、遠足などの行楽を思い浮かべますが、最近では、学校や会社など場所を問わず持ち歩いている人が増えているようです。『マイボトル』、『水筒男子』という言葉がでるほど、老若男女問わず水筒などの利用が増えています。そこで『水筒』について調べてみました。

水筒のはじまり羊の胃袋(驚)
水を入れて携帯する容器は、紀元前3000年頃に、中国やヨーロッパでは、動物の皮革を縫い合わせたものを使用していたそうです。
東アジアでは、主に竹が利用されていました。日本ではひょうたんも使
われましたが、竹筒なども使われ、『水筒』の原型になりました。
水筒は、昔「水筒(すいづつ)」、「ささえ」などと呼ばれていたそうです「すいとう」と読まれるようになったのは比較的新しいようです。
江戸時代には、行楽や芝居見物に行く際に漆塗りや家紋入りなどの見た目も重視した、『水筒』が使われるようになります。
そして、明治30年頃にアルミ製の『水筒』が登場します。
戦後さらに、プラスチック製、ステンレス製など登場し、その後魔法瓶などの保温、保冷効果を持つ『水筒』が普及します。

『水筒』からでてきたものは?
紀元前4000年前後から紀元前2000年頃の古いアラビア民話のお話です。水筒の原型 竹筒ひょうたん水筒
アラブの商人が、羊の胃袋を干してつくった皮の『水筒』にミルクを入れ、ラクダに揺られて砂漠の旅に出かけました。のどの渇きを癒そうと『水筒』を開けると、びっくりすることに、中からはミルクではなく、澄んだ水とやわらかい白い塊が出てきました。
おそるおそるその塊を口に入れてみると、すばらしい味がしたという話です。これは、諸説ありますが、水筒から誕生した「チーズ」のお話です。

普段何気なく使っているものも調べてみると面白いですね!

何の仲間でしょう?

実物は見たことがなくても、タツノオトシゴと言えば、
誰でもどんな姿形かを思い浮かべることができると思いますが、
一体何の仲間かご存知でしょうか?

漢字で書くと『竜の落とし子』ですが、
その学名は『Hippocampus(ヒポカンパス)』です。

この語源はギリシャ語のHippos(馬)
、Campos(海の怪物)から由来するそうです。

中国語では『海馬(かいま・かいば)』、英語では『Seahorse』と呼ばれ、
よく馬に連想されるようです。

江戸時代は虫として図鑑に載っていたそうですが、
実はヨウジウオ科タツノオトシゴ属の魚です。

魚ですので、胸びれと背びれを小刻みに震わせて泳ぎますが、
見た目からも想像できる通り、動きはとてもゆっくりです。

普段は、潮に流されないよう、長い尾を海藻や珊瑚に巻きつけ、
体を固定させています。

因みに大脳の側頭葉に海馬という記憶を司る領域がありますが、
この海馬は断面図がタツノオトシゴに似ているからつけられたそうです。

タツノオトシゴはオスが出産をします。
と言っても卵を産むのはメスなのですが。

オスの腹部には育児嚢と呼ばれる袋があり、
その中へメスが輸卵管を差し込み産卵します。

オスは育児嚢の中で受け取った卵を保護し、
やがて孵化した稚魚が、小さいながら親と同じ姿で出てきます。

この時のオスの姿がまるで出産しているかの様に見えるのです。けっこうかわいい顔してるんです♪

また、タツノオトシゴを乾燥させ、滋養強壮の漢方薬や、
安産のお守りとして用いられることもあります。

しかし、サンゴ礁の減少や環境汚染、また、主にアジアにおける乱獲により、
一部のタツノオトシゴは絶滅の危機に瀕している事も事実です。

現在、絶滅の危機に瀕している動植物は、タツノオトシゴだけでなく、
地球上に数多く存在します。生態系のバランスが崩れると、
やがて、私たち人間も生きて行けなくなってしまいます。

余談ですが、タツノオトシゴの近種には、
タツノイトコやタツノハトコという名前の魚がいます。
おもしろいですね~

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