「御神渡り」って聞いたことありますか?

「御神渡り」(おみわたり)は、寒冷地の湖で見られる冬の自然現象です。

冬、全面結氷した湖面が更に冷やされることによりomiwatari.jpg氷は収縮して割れ目ができます。
そこに下の水が上ってきて結氷します。朝になって気温が上昇すると氷が膨張し、両側からこの割れ目を圧縮して、その部分の氷が持ち上がる現象です。
持ち上がった氷は山脈のようになり数kmにも渡った「氷の道」になります。

この現象がおきる条件の1つとして
最低気温がマイナス10度以下の寒い日が
続かなければなりません。

北海道では屈斜路湖など数箇所かで見られるようですが、
本州では長野県の諏訪湖でみられます。

諏訪湖の御神渡りは諏訪大社上社から下社の方向へ向かうものを御神渡りと呼んでおり、
「諏訪大社上社の男神が下社の女神のもとへと渡る恋の道」、という
ロマンチックな言い伝えもあります。
今も神官が御神渡りかどうかを認定する拝観式が行われ、その時、湖面の割れ目の状態を見て、
その年の天候や農作物の出来、世の中の吉凶までも占います。

諏訪湖の御神渡りの記録はおよそ500年にわたって保存されており、
気候変動の資料として用いているようです。
最近では、温暖化の影響で見られない年が多くなっているようです。

氷が織り成すこの不思議な光景を、機会があったら是非見にいきたいと思います。

投稿者 アクアス総研 : 2011年1月 6日 11:06