水道水の質向上策を検討 利根川でデータ収集へ
東京新聞 11月14日 社会面
国土交通省は14日、水道水の質向上のため河川環境の改善策を議論する有識者懇談会の初会合を開いた。当面の方針として、 流域人口の多い利根川で水質調査を行い、そのデータを基においしい水を提供する具体策を検討することを決めた。
現在、川の水質は水の汚れの程度を示す生物化学的酸素要求量(BOD)など5項目について環境省が定めた基準で管理されている。 しかし水道水の味は、下水処理施設から流れ込むアンモニア成分や、これらを除去するための塩素などの影響を受けるとされ、 こうした物質は定期的に検査されていない。
このため利根川の調査は、水道水の味に関係する物質が川の水にどれくらい含まれているかを分析。 排水時にこれらの物質を除去できるかどうかや、浄水場の取水口を現在地より上流に移した場合の効果などを検討する。
投稿者 アクアス総研 : 2007年11月16日 09:09