メタンハイドレートを知っていますか?
メタンハイドレートは「メタン」と「ハイドレート」と言う2語を組み合わせた言葉です。
「ハイドレート」とは包接水和物(ほうせつすいわぶつ)のことで
水素結合による水分子のかご状構造の中に他の物質の分子が
入り込んだものです。
水・ガス・低温・高圧の四つの条件がそろうと生成され、
メタン気体分子を取り込んだものをメタンハイドレートといいます。
メタンハイドレートの見た目は氷のように見えますが、
このメタンハイドレートに火をつけるとパチパチ音をたて燃えます。
このため「燃える氷」とも呼ばれています。
メタンハイドレートは海底や凍土地帯などに存在することが確認されています。
日本近海の海底にもハイドレートは埋まっているといわれており、
そのガス量は、なんと、日本の天然ガス使用量の約100年分が
うまっているといわれています。
小さいように見える「メタンハイドレート」。
でもその中には、170倍もの「メタンガス」がふくまれているそうです。
メタンハイドレートは石油や天然ガスに代わる非常に魅力的な
次世代エネルギー資源だと期待されていますが、採掘、保存、利用、
メタンによる地球温暖化への影響(二酸化炭素の20倍もの温室効果が
あるとされている) など問題もあり、研究・開発が進められているそうです。
メタンハイドレートの実用化が進めば石油や天然ガスなどの
エネルギー資源のほとんどを輸入に頼っている日本にとっては、
魅力的なエネルギー資源になるでしょう。
メタンハイドレート実用化に向けて今後が楽しみです。