AVAを冷やして熱中症対策!
問題です!
暑い日や運動後などに体温を下げるには、体のどこを冷やしたらいいでしょうか?首?わきの下、それとも鼠径部????
アメリカ・スタンフォード大学で体温を下げる方法を研究してきたクレイグ・ヘラー教授がおすすめするのは、なんと手のひらを冷やすこと! 実は手のひらには、"体温低下機能"があったんです。
手のひらで体温調整、進化の名残り!?
私たちの手のひらは、たくさんの血管・毛細血管が通っています。
その手のひらの動脈と静脈を結ぶバイパスのような血管をAVA(=動静脈吻合)と呼ぶそうで、普段は閉じています。ところが体温が高くなってくるとAVAが開通し、一度に大量の血液を通します。そうすることで熱が放出され、冷えた血液が体に戻っていくのです。血管は冷えると収縮し、そして暖かくなると拡張するという特徴がありますが、それを利用して効率よく体を冷やすことができるというとなんですって。
運動後はもちろん猛暑で体温が上がると血管が拡張します。血液がたくさん血管を流れていくときに、AVAを冷ませば、大量の血液を一気に冷やすことができるということで、効率よく体温を下げられるのだそう。
ちなみに、この機能は人だけでなく、イヌやサルなど哺乳類に共通して備わっているんです。毛に覆われていない手のひらや足の裏、頬にAVAが多く分布しているんです。人間には体毛が少ないですが、そういった仕組みがそのまま残っているのも不思議ですね。
冷やし方のコツ
ところで、どうやって冷やせばよいのでしょう。ただ冷やせばいいというわけではないんです。12~15度程度の水に手をつけると良いらしいですよ! 洗面器などに水を張り、手や足をつけるとちょうどいいということなんです。
真夏の水道水は、場所によっては20度を超えてくる場合もあるようなので、洗面器に1~2個の保冷剤を入れるとGOOD!
ちなみに気を付けなければいけないことが1つあります。
それは、冷やしすぎてはいけない、という点。キンキンに冷えたペットボトル、氷などを持ってしまうと、今度は逆に冷えすぎて血管が収縮してしまい効果的では無いそうです。冷たいものを持つ場合は、ハンカチやタオルなどを挟むと良いかもしれませんね。
(参考WEBサイト)
NHK 健康チャンネル/TBS NEWS DIG