鳴門の渦潮 なぜ渦を巻く?

兵庫県南あわじ市と徳島県鳴門市との間にある鳴門海峡は、播磨灘(瀬戸内海)と紀伊水道(太平洋)を結んでいます。
鳴門海峡は、世界でも最大級の大きさを誇り、イタリア半島先端のメッシーナ海峡、北アメリカ西岸とバンクーバー島東岸の間のセイモア海峡とあわせて、世界三大潮流と言われています。
そこで発生する渦潮の大きさは最大直径20~30mにも達します。
一度は間近で見てみたい鳴門の渦潮ですが、この渦潮、なぜ渦を巻くのでしょうか?
渦潮は潮の満ち引きと、独特の海峡の地形、強い流れによって発生します。
播磨灘と紀伊水道が出合う鳴門海峡は、特殊な地形のため、満潮と干潮が同時に隣り合わせで存在するという不思議な現象が起こります。
海峡の幅が1.3kmと狭いため、潮の干満により1.5mもの落差ができ、高い方から低い方へ勢いよく流れ込み非常に早い潮流を作りだします。
鳴門海峡の海底は最深部で80mと深く、鳴門と淡路の両岸は浅い構造であるため、非常に早い本流と比較的緩やかな両岸付近の流れの境目で本流の流れに巻き込まれる形で渦潮が発生すると言われています。
渦潮が見られるのは満潮と干潮の前後1時間半くらいがベストです。
時間帯は潮の満ち引きにより異なるで、潮見表を確認しましょう。
春の大潮には、大きな渦が発生する可能性があります。
(参考Webサイト)
南あわじ市
投稿者 アクアス総研 : 2023年4月14日 15:31