地球温暖化 ~ツバルの危機~
最近、地球温暖化のテレビやニュースなどで多く取り上げられている島があります。
それは、南太平洋に位置し9つの珊瑚島からなる、自然豊でとてもきれいな国「ツバル」です。
そのツバルは、9つすべての島の面積を合わせても、東京の品川区と同じほどしかないとても小さな国です。そこでは、
なんと約1万人という多くの人々が生活をしているのです。
そして今ツバルでは、地球温暖化による海面上昇によって、島が海面に沈んでしまうという重大な危機に直面しています。
ツバルは、もともと海抜が低く、珊瑚礁から出来ている島の為、地面の中はスポンジ状のように無数の穴が開いています。そのため、
満潮時になると海水が押し上げられ、その穴より海水が地上に噴出され島が浸水してしまいます。
さらにその浸水に拍車を掛けたのが、温暖化による海面上昇です。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると、海面上昇は、2050年までに約20cmは上昇すると予想されています。近い未来に、
ツバルというひとつの小さな美しい国が、海の中に沈んでしまうかも知れないのです。
また、新たな問題も出始めているとの事です。それは浸水が原因で、以前使えていた井戸や地下水も海水により塩化してしまい、
飲み水が足りなくなっているのです。さらには、地中に流れ込んだ海水は、土地をも塩化してしまい作物は育たず、
主食のタロイモの収穫が激減しているとのことです。
この様な状態をもたらした温暖化の原因は、私たちの生活から排出される二酸化炭素なのです。ツバルの人たちは自給自足による生活なので、
ほとんど二酸化炭素を排出していません。われわれ先進国が排出する二酸化炭素によって、
何の罪も無いツバルの人々がこのような危機にさらされてしまっているのです。
今までも環境に良いことをしなくてはいけないと思っていましたが、実際に何をしたら良いのか分からず、自分ひとりが何かしたところで、
何にも変わらないのではと思っていました。しかし今回このツバルについていろいろ調べたことにより、たとえどんな小さな事でも、
積み重なれば大きな変化へとつながることを学びました。そしてこの美しい国ツバルとそこに住む人々を守る為に、 まずは自分自身、
どんなに小さな事でも出来る事から始めて行こうと思いました。